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木とお話ができるのか


「木とお話ができるんでしょう?」

と聞かれると、3割ぐらいの確率で

「出来ます」

と答えます。

しかしそれは、『ウケ狙い』の時です。

自分の話を聞いてもらおうとした場合、時には相手の心をガッシリ掴まなければいけない場合もありますから。

便宜的に、そう表現するときもあります。

が、

はっきり考えを示しておきます。

木とお話ができるわけありませんよね

これは当然のことです。

彼らには声帯がありませんから

しゃべれません。

木の思っていることが分かるわけありませんよね

木には

動物と同じような『脳』が確認されていませんから

動物と同じ知覚や、認識能力があるかは定かではありません。

木に感情があるなんて言うのは、今のところ

疑似科学か、思い込みの域を出ません。

樹木と人間は

生物学的に言うと、『界』が違うので、体の構造が全く違います。

「分かり合えるという認識」は全く理にかなっていません

そのテの考え方は、不遜である

と私は考えます。

「樹木に対して人間の感情を当てはめて、決めつける姿勢」は

謙虚な姿勢とは言えません。

では私は樹木に対してどういう思いがあるのか。

好きだし、尊敬しているんです。

勝手に。

健康でなくなった様子を見たときは

私が勝手に、悲しんでいるだけです。

樹木が悲しんでいるかどうかなんて、

知る由もありませんけど

なんとかしたくなってしまうんです。

自分らにとって大切だし、好きだからそう思うのです。

地球上での歴史も樹木の方がずっと先輩です。

現在でも生物としての量は人間より圧倒的に多い。

長命、巨大になる個体もたくさんある。

光合成できて、分化全能性を持つ、圧倒的なその生命力。

樹木、そして植物達は本当にすごくて、面白い。

私は

出来ることならその生命に寄り添いたい。

一番近くで見させてもらって、

機会があれば、健やかでいられるようお手伝いがしたい。

それぐらいのスタンスなんです。

樹木の様々な情報を読み取って、分析し

勝手にお手伝いさせてもらうんです。

会話ができるなんて思っていません。

思い込みによってデータを見誤る可能性もあります。

だから私は

謙虚かつ真摯に。

片思いなんです、永遠の。

でもそれでいいんです、

恋は成就する前が一番楽しいと言いますし。


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