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景石ってなんだ

お庭に石を使う際に、並べ方を考えます。

景色の一部として使われる石を『景石』といいます。

敷いたり積んだりすることもありますが

これらは景石とは呼ばないようで

私の施行例の良い写真がないので説明しづらいのですが・・・。

S歯科様の庭園改修の写真です。

この赤で囲った部分に景石が配置されています。

存在感がありつつも、調和を壊さないように配置します。

庭の印象をを引き締める役割を与えることができます。

三尊石組(さんぞんいしぐみ)とか

滝石組(たきいしぐみ)とか

複数の石を使った、いろんなパターンもありますし

石の向きや角度、立てたり寝かせたり

ホントに奥が深いのですが

今回は割愛します。

いい写真がなくて残念なのですが…

さて、本題に 入ります☆

これは土留めで置かれているので景石とは呼ばないのですが

自然な動きを持たせるように、ゴロっと配置しています。

さて、『自然に』とか『ゴロっと』

とか表現されてもわからないですよね。

でも、お施主様に説明するときも

自然に、とか ごろっと、とか言っちゃいます。

なんだかわかんないけど、自分の中に言葉にできない『美しいさ』が確かにあるのです。

向きも角度も微調整して

「はいここ!!」ってぴったりくる感覚があるのです。

それってなんでしょう。

見つけたのは地域の里山整備の時です

「あーっ!!」

って言ってしましました。

この感じ!!

この感じを出したくてヤキモキしていたのに

山にはそこらへんに転がっているのです。

おや…おかしい

ここで話を整理します。

支離滅裂、つじつまが合わないことを言っています。

「景石で表現したい情景が山にあった」

と言いましたが

実は

「山の情景を表現しようとしていた」

ということなんです。

これはまさに

先人たちの模倣に気を取られすぎて

真髄を忘れてしまうパターンです。

あるとき、自然に石が転がってきて

止まるべくして止まり、

長い時間安定して佇んでいる

(つまり静の中に動を見出している。

『自然と』、『ごろっと』佇んでいる)

という、山では当たり前の状態をお庭で表現したかったのです。

当たり前のことを、一回りしてもう一回確認したという

なんだか恥ずかしい内容になってしまいました。

まとめると

ひとは自然の状態が美しいと思うものだし

心が落ち着くのだろう

景石は、その情景を作り出す手段の一つなのです


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