バスと芋
福岡県で開催された、樹木医会の新年会に出席しました。
久しぶりの高速バスでの移動。
マニアックな本と
筆記用具と
芋。
朝御飯は、カバンにしのばせた芋。 出発が朝の五時半くらいなので、バスの中で食べる方がいいなと
そして、昨夜の焚き火で焼いた芋があるワイと。
仕事がら、焚き物には困りません。ありがたや。 ひさしぶりにのんびり高速バスで読書しながら楽しめました。 革靴とインフォーマルな服で焼き芋食ってるというシチュエーションも楽しめました。 昔から団体行動では少し浮くほうです。
「そんなことするやつ見たことない」と、言われるのはよくあること。
あまり場を乱すことなく、 絶妙なラインを突くのがポイントです。 「これって少し変だよね」ということが好きなのでしょう。
ん ・・・ いや違うな、思い出しました。 中学校の初めて登校した日のこと。 中学生は学校指定の二種類の靴を準備します。 まわりの中学生たちは皆白い靴を履いていたのですが、
僕だけ青いラインの入った体育館シューズを履いて登校。
これから三年間お世話になるであろうという学校の校門をくぐりました。 2分の1の確率でハズしました。 少数派、むしろ単独行動は昔からすでに運命づけられている。
単独行動が好きというのは、少し寂しいときもありますが、
程度の差はあれ 寂しさはヒトの宿命、仕方がないのです。
人は一人で産まれて ひとりで死んでゆきます。 その間に誰と一緒にいたいのかは、自分の意志で望むことができます。 でも、ほんとはみんなひとり。
そうきっぱり言い切ったほうがすっきりする感じがしないでしょうか。
心の奥底ではわかっているんだと思います。
「君は一人じゃない」と安易に言ってしまうのは欺瞞であり、
思考の怠慢だと思っています。
私たちは、最終的には個々の脳を使ってしか世界を認識することができません。
自分の脳で処理される情報の世界しか認知出来ないのですから。
でも、 根元的な寂しさがあるからこそ、一緒にいる人をもっと大切にしたいと思えるわけです。
僕があなたを大切に思うのはそういうことです。