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セミの幸せ


写真は1250年ものの木の仏像が安置されるお堂と、樹木医になる前の宮田後頭部。

ありがたさのあまり、モジャモジャになってしましました。

そのせいで

今でもモジャモジャです。

写真の山茶花(サザンカ)にもよく毛虫などの虫が発生します。

宮崎ではチャドクガという毒性の強い毛虫がよく発生するので注意が必要です。

刈り込まれているツバキやサザンカは剪定によって枝を透かして、風通しと日当たりを良くすることをお勧めします。

今回のお話は虫の話・その2です。

前回の虫のブログが非常に好評だった…かどうかは知る由もありませんが、

思い出したのでまた虫の話をします。

「セミはいつ幸せか」について考えると面白い。

私が緑サポーターの講習を受けたときのことです。

ある講師が話を脱線して面白いことを主張しました。

セミは幼虫の時は数年~十数年土の中にいるが、空を自由に飛べる期間はたったの数週間。

『長い年月を耐えてようやく飛び立つことができたのに

たったの数週間しか飛び回れないなんて不幸せだ』

と多くの人は考える。

しかしその講師は、

『外敵も少ない地中で、数年間も木の根っこからじっと汁を吸ってるだけ生きていられたんだから

その間はきっと幸せだったに違いない。

むしろ外敵が跋扈する地上に出たときこそ不幸なのではないか』

といいます。

なるほどと感心したのを覚えています。

当時は自分ならどう解釈するか、答えを持ち合わせていませんでしたが

今の私ならこう答えると思います。

「どちらも幸せなんじゃない?」

地中で木の根の樹液を吸っているときも幸せ

外で飛んでいるときも幸せ

であると。

未来のために今を楽しめない人は、10年後もきっと楽しめない。

未来のために今を楽しんでいる人は、きっと10年後も楽しんでいる。

そう思っています。

「今が良ければいい」というような享楽主義をすすめているわけではありません。

今ある材料で今できることを、喜んで行う。

実際は私も色々と困難なことは多いですが、そんなふうにありたいと考える今日この頃。

では、今日はこのへんで。


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