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素手で触ってわかること


がしっと!!

素手で土を掘ります。

有名なガーデナーのポール・スミザーさんは仕事をするときに手袋をしないのだそうです。

先日聞いた話では

知り合いの樹木医さんも素手で仕事をするとおっしゃっていました。

私はバリバリの手袋する派です。

・・・でした。

昨日までは。

先日の樹木医会新年研修会で

私が

「手袋しないと爪に土が入っちゃうじゃないですか」

というと素手派の樹木医さんは

「そこがいいんですよ!!」

と即答されました。

カッコいいですね、漢(オトコ)ですね。

自分の弱そうな手が少し恥ずかしい、

ので

決心しました。なるべく手袋をしないと。

今日のお庭の改修では、素手でガシガシと土を削ってみました。

いけるっ!!

しばらくして、なにやら温かいスポットに指が触れました。

この黒い場所は

マツの樹勢回復のために施した炭系の土壌改良材です。

広葉樹の皮を炭化させ粉状にしたものに、木酢液を添加した商品です。

土と混和せずに塊状に埋設しました。

マツの菌根菌を増やす効果があるとのことで施用しました。

また、土壌改良と同時にお手入れの方法を工夫し、

地上部薬剤散布、活力剤土灌注も行いました。

フルコースですね(笑)

施用して半年ほどたちますが

褐斑葉枯れの症状も落ち着いて

葉の色も良くなり、元気になってきたところです。

お施主様も大変喜んでいらっしゃいました。

さて

話がそれましたが

この炭のスポット、少し温かかったのです。

まわりの土よりほんのりと。

堆肥の発酵過程でも発酵熱という熱が発生します。

冬場はホカホカと湯気が立つのを見ることができます。

今回のホカホカは

菌類が生きているからでしょうか。詳細を研究する必要がありそうです。

少し白っぽくなっていいるのが菌根だと思われます。

この写真だと左下あたりがわかりやすいですね。

素手で土を触ったおかげで温度という指標気づくことができました。

五感を大いに使って、もっと多面的に植物とそれを取り巻く環境を知っていきたいと思いました。

そして、私はやっぱりマツが好き。

菌根見つけてテンションあがりまくってました。

そして新しいクロマツプロジェクトも始動。

宮崎県緑化樹苗協同組合の組合員になりたいと会長にお伝えしました。

いろんな動きに心がついていかずにソワソワしてますが

今を大切に

一つづつ歩みを進めてゆきます。


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